イントロダクション
パソコンのキーボードについている「Insert」キーって活用していますか?パソコンを使い始めたころは、いつの間にか「Insert」キーを押してしまっていて、キー入力がおかしくなった!?と驚く人が多発するあの「Insert」キーです。
そのため、パソコンを使う上での厄介者と思われがちです。
なんといっても、Google 検索に「Insertキー」と入力して、スペースを入れると「Insertキー 邪魔」がサジェストされるくらいです。
Google 検索で「Insertキー」と入力して表示された関連キーワード 「無効」、「邪魔」、「無効 レジストリ」といった 厄介者扱いされていることをうかがわせるワードが並ぶ |
そもそもInsertキーとは?
Insertキーは、文字入力の挿入モードと上書きモードを切り替えるためのキーです。詳しくは、以下のページをご覧ください。
Insertキーとは 【 Insert key 】 〔 Insキー 〕 - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典
http://e-words.jp/w/InsertE382ADE383BC.html
http://e-words.jp/w/InsertE382ADE383BC.html
なお、上書きモードが有効になるかどうかは、使用しているソフトウェアが対応しているかどうかで決まります。
Insertキーを有効に使いこなせれば便利
上書きモードといっても、どういう場面で使えばよいのか想像しにくいと思います。そこで、活用できそうな場面を以下に列挙してみました。
文字列の一部を書き換える(書き換え前と書き換え後が同じ長さ)
最も一般的な活用方法は、書き換え前と書き換え後が同じ長さとなる文字列を書き換える場合です。一般的な挿入モードによる文字列の書き換えでは、文字を「Back Space」キーや、「Delete」キーで削除した後に、新しい文字をキーボードから入力します。
これが、Insertキーを有効にして上書きモードを有効にして書き換え作業を行うと、新しい文字をキーボードから入力するだけで文字列の一部を書き換えることができます。
そのため、削除するためのキー操作が必要ないため、上書きモードによるキーボード操作は挿入モードの半分にできます。
例えば、郵便番号や電話番号といったデータがあるとします。
既にそれらのデータが入力されている場合に、その一部を書き換えたい場合には、Insertキーを有効にして上書きモードで作業すると効率が上がります。
郵便番号の場合
郵便番号の長さ(形式)は固定されているため、一部を書き換える場合には上書きモードで作業をすると効率を上げられます。書き換え前:
xxx-xxxx
書き換え後:
xxx-xyyx
電話番号の場合
郵便番号の長さ(形式)は固定されているため、一部を書き換える場合には上書きモードで作業をすると効率を上げられます。書き換え前:
xxx-xxxx-xxxx
書き換え後:
xxx-xxxx-xxyy
書き換え対象が1箇所では作業効率の差があまり見えてきませんが、これらのデータが大量にあればあるほど、その作業効率は挿入モードの場合と上書きモードの場合で大きく変わってきます。
空白で文字列を右揃えにしたい場合
空白を使って文字列を右揃えにしている場合がありますそのデータの一部書き換えを行う場合には、上書きモードは便利です。
書き換え前の空白を使って右揃えした文字列(数値) |
書き換え後:
書き換え後の空白を使って右揃えした文字列(数値) |
※注意:等幅フォントでないと、スペースを使った文字揃えは位置ズレが発生します。
AA(アスキー・アート)の制作
アスキー・アートを作成する場合には、上書きモードが便利です。次のように空白のみをアスキー・アートのサイズに応じて用意しておきます。
あとは、文字を配置したい場所で、配置したい文字のキーを押していくだけで、アスキー・アートを作成することができます。
新規作成
書き換え前:アスキー・アートを作成する前 |
書き換え後:
アスキー・アートを作成した後 |
※注意:等幅フォントでないと、アスキーアートには位置ズレが発生します。
※アスキー・アートをインターネット上の掲示板などに貼る際には、様々な制限事項があるため、この方法で作るのは難しいかもしれません。制限事項やアスキー・アートの作り方についての参考になるページがインターネット上にありますので、それらを調べてみてください。
書き換え
書き換え前:メッセージを追加する前の吹き出しのアスキー・アート |
書き換え後:
メッセージを追加した後の吹き出しのアスキー・アート |
※注意:等幅フォントでないと、アスキーアートには位置ズレが発生します。
※アスキー・アートをインターネット上の掲示板などに貼る際には、様々な制限事項があるため、この方法で作るのは難しいかもしれません。制限事項やアスキー・アートの作り方についての参考になるページがインターネット上にありますので、それらを調べてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
なかなか Insert キーを有効に活用するのは難しいと思いますが、有効に活用できる場面を見つけたら積極的に活用して、作業効率を向上させてみてください。
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