イントロダクション
朝起きて、「さて、Yahoo!ニュースでもチェックするかな。」と思い、パソコンで Yahoo! の Web サイトへ接続したところ、何故かいつまでたってもページが読み込み中のままページの表示が完了しません。
よくパソコン画面を見てみると、Skype のタスクトレイアイコンは接続中を示すアイコンのまま、ずっとくるくる回っています。
そして、ブラウザで開いている Twitter の画面はずっと読み込み中のまま止まっており、最終的には読み込みに失敗していました。
「これは、通信回線や通信機器がトラブルを起こしているな。今日は一段と冷え込んだから、もしかしたら、寒さ自体や水分の凍結で通信回線か通信機器がおかしくなったかな。」、そう思い、インターネット接続のテストを開始しました。
まずは、ping
さて、このようなインターネット接続が行えないようなトラブルが発生した場合、まず使用するのは ping コマンドです。
ping - ネットワークの疎通を確認する
http://www.atmarkit.co.jp/fnetwork/netcom/ping/ping.html
http://www.atmarkit.co.jp/fnetwork/netcom/ping/ping.html
ping コマンドを使用すると、ネットワーク上の機器と通信が行えるかどうかをチェックすることができます。
(ネットワーク上の機器の設定にて、ping を禁止している場合には通信が行えるかどうかのチェックには使用できません。)
使用端末-インターネット上のWebサーバ間通信テスト
まずは、現在使用している端末とインターネット上のWebサーバとの間で通信が出来るかどうかをチェックします。
ここでは、最初に Yahoo! ニュースを見ようと思い接続した、Yahoo! の Web サーバに対して ping を行ってみました。
コマンドプロンプトを立ち上げ、ping コマンドを実行してみました。
その時のコマンドと実行結果を次に示します。
>ping yahoo.co.jp yahoo.co.jp [182.22.59.229]に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 182.22.59.229 からの応答: バイト数 =32 時間 =21ms TTL=53 182.22.59.229 からの応答: バイト数 =32 時間 =22ms TTL=53 要求がタイムアウトしました。 182.22.59.229 からの応答: バイト数 =32 時間 =23ms TTL=53 182.22.59.229 の ping 統計: パケット数: 送信 = 4、受信 = 3、損失 = 1 (25% の損失)、 ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒): 最小 = 21ms、最大 = 23ms、平均 = 22ms
ping コマンドは、指定したネットワーク上の機器に対して、標準では 4 回の通信を試みます。
この実行結果を見てみると、4 回の通信のうち、3 回目の通信が要求がタイムアウトすることにより失敗しています。
通常、Yahoo! の Web サーバのような、安定して運用されている Web サーバに対して ping を行うと、通信が失敗することはまずないと言ってよいでしょう。
明らかに、通信の品質が悪くなっています。
このことからわかることは、
ここで、念のためもう一度 ping を送ってみます。
今度は、4 回中、2 回失敗しました。
障害は一時的な現象ではなく、継続的なものだと判断しました。
それだけだと、通信の品質の劣化の原因が、インターネット上のWebサーバからインターネット接続事業者(ここでは、家庭内のモデムから先の、個人では手の出せない領域をインターネット接続事業者に含めます)間の問題なのか、家庭内の問題なのか分かりません。
家庭内の問題であれば、自分自身でどうにかできる問題ですが、インターネット上のWebサーバからインターネット接続事業者間の問題であれば自分自身でどうにかできる問題ではないので、インターネット接続事業者に問い合わせるなど、他の人の手を借りる必要が出てきます。
そこで、次に行ったのは、使用端末から家庭内ルータ間の通信テストです。
私の家庭内における、インターネットに接続するまでのネットワーク環境は、大まかに次のようになっています。
使用端末(Windows Vista のノートパソコン)
↓
スイッチングハブ
↓
(省略)
↓
ルータ
↓
モデム
↓
(インターネットへ)
家庭内の、インターネットへ接続するまでのネットワークが正常かどうかを、ルータに対して ping することで確認します。
使用したコマンドと、実行結果は次のようになりました。
ここでは、ルータの IP アドレスを、(ルータのIPアドレス)として表示しています。実際には IPv4 のプライベートアドレスです。
通信は 4 回ともすべて成功し、かつ、応答時間も十分に短いため、使用端末からルータまでの間のネットワークには問題は無さそうです。
これで問題は、ルータからインターネット上の Web サーバまでの間に絞られました。
インターネット接続事業者(モデムから先)からインターネット上のWebサーバまでの間の問題には個人で手が出せるものではないため、残りの家庭内で対処できる箇所を考えると、次の 2 箇所です。
すると、正常に起動してきましたが、ルータの管理画面を見てみると、インターネットに正常に接続できない旨のメッセージが表示されていました。
ルータの機能として実装されている「接続確認」を行ってみても、インターネットに接続できずに失敗します。
このことから、ルータの先(モデム-インターネット上のWebサーバ間)で問題が発生していると判断しました。
そこで、モデムの電源を抜き差しし、モデムを再起動させました。
モデムのインジケータが全て正常に点灯したのを確認し、再びルータを再起動させました。
(ここでルータを再起動したのは、一度インターネットに正常に接続できなかったことをルータが認識してしまっているので、直ぐに再度インターネットへ接続を試みるようにするためです。)
すると、今度はルータの画面にて正常にインターネットに接続されたことを確認しました。
その結果を以下に示します。
Yahoo! のトップページにアクセスしても、いつも通りの速さで表示が完了します!
そして、通信回線の通信速度を測定してみると、いつも通りの早さを示していました。
なお、私がよく使用している通信回線の通信速度の測定方法は、以下の USEN の回線速度を測定する Web サービスです。
これで、インターネットへの接続が正常化されたことを確認しました。
今回は、モデムを再起動することで、インターネットへの接続を正常化することができました。
何もしていなくても、突然障害はやってくるという怖さを味わった朝でした。
今回は、モデムを再起動するという手段でインターネットへの接続障害を正常化で来たので、非常に幸運だったと言えます。
この実行結果を見てみると、4 回の通信のうち、3 回目の通信が要求がタイムアウトすることにより失敗しています。
通常、Yahoo! の Web サーバのような、安定して運用されている Web サーバに対して ping を行うと、通信が失敗することはまずないと言ってよいでしょう。
明らかに、通信の品質が悪くなっています。
このことからわかることは、
- 通信は完全には断絶していない
- 通信先から指定時間内に応答が返ってこないことがある
ここで、念のためもう一度 ping を送ってみます。
>ping yahoo.co.jp yahoo.co.jp [182.22.59.229]に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 要求がタイムアウトしました。 182.22.59.229 からの応答: バイト数 =32 時間 =22ms TTL=53 182.22.59.229 からの応答: バイト数 =32 時間 =21ms TTL=53 要求がタイムアウトしました。 182.22.59.229 の ping 統計: パケット数: 送信 = 4、受信 = 2、損失 = 2 (50% の損失)、 ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒): 最小 = 21ms、最大 = 22ms、平均 = 21ms
今度は、4 回中、2 回失敗しました。
障害は一時的な現象ではなく、継続的なものだと判断しました。
使用端末-家庭内ルータ間通信テスト
さて、インターネット上へ Web サーバへの ping にて、仕様端末-インターネット上の Web サーバ間の通信の品質が著しく劣化していることが分かりました。それだけだと、通信の品質の劣化の原因が、インターネット上のWebサーバからインターネット接続事業者(ここでは、家庭内のモデムから先の、個人では手の出せない領域をインターネット接続事業者に含めます)間の問題なのか、家庭内の問題なのか分かりません。
家庭内の問題であれば、自分自身でどうにかできる問題ですが、インターネット上のWebサーバからインターネット接続事業者間の問題であれば自分自身でどうにかできる問題ではないので、インターネット接続事業者に問い合わせるなど、他の人の手を借りる必要が出てきます。
そこで、次に行ったのは、使用端末から家庭内ルータ間の通信テストです。
私の家庭内における、インターネットに接続するまでのネットワーク環境は、大まかに次のようになっています。
使用端末(Windows Vista のノートパソコン)
↓
スイッチングハブ
↓
(省略)
↓
ルータ
↓
モデム
↓
(インターネットへ)
家庭内の、インターネットへ接続するまでのネットワークが正常かどうかを、ルータに対して ping することで確認します。
使用したコマンドと、実行結果は次のようになりました。
>ping (ルータのIPアドレス) (ルータのIPアドレス) に ping を送信しています 32 バイトのデータ: (ルータのIPアドレス) からの応答: バイト数 =32 時間 =1ms TTL=64 (ルータのIPアドレス) からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64 (ルータのIPアドレス) からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64 (ルータのIPアドレス) からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=64 (ルータのIPアドレス) の ping 統計: パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、 ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒): 最小 = 0ms、最大 = 1ms、平均 = 0ms
ここでは、ルータの IP アドレスを、(ルータのIPアドレス)として表示しています。実際には IPv4 のプライベートアドレスです。
通信は 4 回ともすべて成功し、かつ、応答時間も十分に短いため、使用端末からルータまでの間のネットワークには問題は無さそうです。
これで問題は、ルータからインターネット上の Web サーバまでの間に絞られました。
残りの家庭内で対処できる箇所
さて、ここまでで問題発生個所をルータからインターネット上の Web サーバまでの間に絞りました。インターネット接続事業者(モデムから先)からインターネット上のWebサーバまでの間の問題には個人で手が出せるものではないため、残りの家庭内で対処できる箇所を考えると、次の 2 箇所です。
- ルータ
- モデム
ルータが不調になっている可能性
ルータが不調になっている可能性を考えて、まずはルータ自体を再起動してみました。すると、正常に起動してきましたが、ルータの管理画面を見てみると、インターネットに正常に接続できない旨のメッセージが表示されていました。
ルータの機能として実装されている「接続確認」を行ってみても、インターネットに接続できずに失敗します。
このことから、ルータの先(モデム-インターネット上のWebサーバ間)で問題が発生していると判断しました。
モデムが不調になっている可能性
以前、インターネットへの接続がうまくいかなかったときに、モデムを再起動したら正常に接続できた事例があったことを思い出しました。そこで、モデムの電源を抜き差しし、モデムを再起動させました。
モデムのインジケータが全て正常に点灯したのを確認し、再びルータを再起動させました。
(ここでルータを再起動したのは、一度インターネットに正常に接続できなかったことをルータが認識してしまっているので、直ぐに再度インターネットへ接続を試みるようにするためです。)
すると、今度はルータの画面にて正常にインターネットに接続されたことを確認しました。
モデムの再起動で復活!
さて、最初に試したように、再び Yahoo! の Web サーバに対して ping を行いました。その結果を以下に示します。
>ping yahoo.co.jp yahoo.co.jp [183.79.135.206]に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 183.79.135.206 からの応答: バイト数 =32 時間 =27ms TTL=54 183.79.135.206 からの応答: バイト数 =32 時間 =23ms TTL=54 183.79.135.206 からの応答: バイト数 =32 時間 =24ms TTL=54 183.79.135.206 からの応答: バイト数 =32 時間 =26ms TTL=54 183.79.135.206 の ping 統計: パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、 ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒): 最小 = 23ms、最大 = 27ms、平均 = 25ms今度は、4 回中、 4 回共成功しました!
Yahoo! のトップページにアクセスしても、いつも通りの速さで表示が完了します!
そして、通信回線の通信速度を測定してみると、いつも通りの早さを示していました。
なお、私がよく使用している通信回線の通信速度の測定方法は、以下の USEN の回線速度を測定する Web サービスです。
スピードテスト | USENの回線速度・通信速度測定
http://www.usen.com/speedtest02/
http://www.usen.com/speedtest02/
これで、インターネットへの接続が正常化されたことを確認しました。
今回は、モデムを再起動することで、インターネットへの接続を正常化することができました。
まとめ
今回の障害は、夜寝る前にインターネットを使用した時には問題ないので、朝起きるまでの数時間の間に発生したことになります。何もしていなくても、突然障害はやってくるという怖さを味わった朝でした。
今回は、モデムを再起動するという手段でインターネットへの接続障害を正常化で来たので、非常に幸運だったと言えます。
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