イントロダクション
あらゆる情報と、ツールがインターネット上へと集約されつつあります。すると、利用者側のパソコンでは、それらにアクセスするためにブラウザでたくさんのページを同時に開いている状態になることがあります。
その時に怖いのは、パソコンのメモリが不足することです。
ここでは、私が最近味わっているパソコンのメインメモリも仮想メモリも消費しつくした結果、Chrome が一気にすべて強制終了されるという現象について記載します。
勿論、この現象で悪いのは Chrome ではなく、メモリ不足を放置している私自身です。
早くメモリが潤沢に使用できる環境を構築せねばなりません。
メモリが足りない環境で、Chromeを使っているとすべてが強制終了される
兆候
Chrome がすべて強制終了されるような状態に陥る兆候として、Windows からのメモリ不足の通知があります。メモリが不足していることを通知するWindows からのダイアログ |
[Window Title]
Microsoft Windows
[Main Instruction]
コンピュータのメモリが不足しています
[Content]
プログラムを正しく動作させるのに必要なメモリを復元するには、ファイルを保存してから、開いているすべてのプログラムを終了または再起動してください。
[OK]
この Windows からのメモリ不足の通知が来た段階では、既にメインメモリはほぼ使い果たした上に、仮想メモリ(HDD/SSDに対して、メインメモリの一部を退避するもの)も使い果たしている状態です。
この通知が来たら、即座に不要なアプリケーションを終了すべきです。
もしくは、Chrome で開いているページが、ぽつりぽつりと強制終了によって濃い青色のページへと変わっていくという現象が発生します。
「強制終了しました」 - Chrome ヘルプ
https://support.google.com/chrome/answer/1270364?hl=ja
https://support.google.com/chrome/answer/1270364?hl=ja
兆候を無視した結果
それらの兆候を無視して、あと少しで今の作業が終わる!と思い、Chrome で作業をし続けた結果が、すべての Chrome の強制終了です。すべての Chrome が強制終了されたとしても、Chrome は強制終了時に開いていたページを復元する能力があるので、どのページを開いていたのかわからなくなるということはあまりないでしょう。
問題となるのは、Chrome 上で Web アプリケーションなどにデータを入力していたケースです。
Web アプリケーション側などにデータの自動保存機能があれば、まだダメージは少ないですが、保存機能が無い場合には入力したデータが失われてしまいます。
また、最悪のケースは、Windows まで道連れにして、すべてが終了してしまうケースでしょう。
メモリ不足→Chrome落ちる→Windows落ちるのコンボ:メモリ不足には勝てなかったよ
http://upa-pc.blogspot.com/2014/06/memory-shortage-win-down.html
Dr.ウーパのコンピュータ備忘録
http://upa-pc.blogspot.com/2014/06/memory-shortage-win-down.html
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対策
同時に起動するソフトウェアの数を減らして、メモリの空きを増やす
まずは、同時に起動するソフトウェアの数を減らして、極力メモリを使用しないようにします。
パソコンを快適に使うテクニック-同時に起動するソフトウェアを最小にする
http://upa-pc.blogspot.com/2015/03/pc-software-min.html
Dr.ウーパのコンピュータ備忘録
http://upa-pc.blogspot.com/2015/03/pc-software-min.html
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開いているブラウザのタブを定期的に整理した方が良い理由
http://upa-pc.blogspot.com/2014/10/chrome-multi-tabs-close.html
Dr.ウーパのコンピュータ備忘録
http://upa-pc.blogspot.com/2014/10/chrome-multi-tabs-close.html
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しかし、通常の作業を行うにも、様々なソフトウェアを起動していなければならないということがあります。
そのような場合には、以下の項目を検討します。
仮想メモリの領域を確保できるようにする
基本的に仮想メモリの領域は、メモリの使用量に応じて自動的に増えるようになっているため、HDD/SSD の空き領域が無いために空き容量を確保できないということが無いように、HDD/SSD の空き領域を増やすようにします。
仮想メモリのサイズがHDDの空き容量によって設定値より減少する
http://upa-pc.blogspot.com/2014/08/virtual-memory-size.html
Dr.ウーパのコンピュータ備忘録
http://upa-pc.blogspot.com/2014/08/virtual-memory-size.html
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メインメモリを増設する
メインメモリが潤沢に使えるようになれば、メモリ不足になりづらくなります。そこで、パソコンのメインメモリの増設を検討します。
しかし、古いパソコンを使っている場合には、今よりも大容量のメインメモリとするには、結構コストがかかる場合があります。
ノートPC(VAIO:VGN-FW92DS)メモリ増設検討
http://upa-pc.blogspot.com/2012/11/pcvaiovgn-fw92ds.html
Dr.ウーパのコンピュータ備忘録
http://upa-pc.blogspot.com/2012/11/pcvaiovgn-fw92ds.html
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特に古いパソコンでは、メインメモリを増やすよりも、パソコン自体を新しくした方が、全体のパフォーマンスを大幅に向上できる場合があります。
処理の一部を別のパソコンに肩代わりさせる
パソコンを 1 台だけではなく、複数台のパソコンを所有している場合には、別のパソコンに処理の一部を肩代わりしてもらうという方法があります。新しい高性能なパソコンを購入する
上記の対策で問題が解決できなかった場合には、最終的には、この解決策へとたどり着きます。まとめ
メモリが足りない状態で作業をしていると、突然作業に使っているソフトウェアが強制終了されることがあります。そうならないように、日ごろからメモリの使用量と仮想メモリの使用量、HDD/SSD の空き容量をチェックしておきたいところです。
そして、Windows からメモリ不足の通知を受けたら、一刻も早く不要なソフトウェアを終了して、メモリを確保してあげるようにしましょう。
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