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日々のコンピュータ情報の集積と整理

Dr.ウーパのコンピュータ備忘録

2014年8月6日水曜日

仮想メモリのサイズがHDDの空き容量によって設定値より減少する


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イントロダクション

現在 Windows Vista を使用して様々な作業をパソコンで行っています。

その中で分かったことなのですが、仮想メモリの設定をカスタムサイズとしておき、初期サイズをある程度大きなサイズとして指定していても、HDDの空き容量が少ない場合には、その初期サイズよりも小さな仮想メモリ領域となってしまうようです。



実例

現象

パソコンで作業中に以下のようなメモリ不足に伴う警告メッセージを受けました。

メモリ不足の警告メッセージ:「情報の損失を防ぐためにプログラムを終了してください」
タスクマネージャでメモリ使用状況を確認すると、物理メモリは4062MB中空きメモリが44MBとなっていて、ほぼすべての物理メモリを消費した状態です。ページファイルは11313M / 11695M となっており、残り382MBで仮想メモリも底をつきます。つまり、仮想メモリすら足りなくなっているため、これ以上メモリを消費すると必要なメモリを確保できないため、情報が損失すると Windows が警告を発しているわけです。

この時はChrome で大量のタブを開いて作業をしていたため、タスクマネージャでプロセスを確認してみると、大量の Chrome の exe が起動していることがわかります。そして、それぞれの Chrome.exe が 数百~数十 MB のメモリを消費していることがわかります。

Windows タスクマネージャ
大量の Chrome.exe が起動していてメモリを大量に消費していることがわかる

さて、そもそも私の場合 Chrome で大量のタブを開いて作業をすることが多いため、メモリが不足しないようにするため、仮想メモリのサイズとして十分大きな値を指定しています。しかしながら、以下の仮想メモリの設定を見てみると、仮想メモリの初期サイズとして 10240 MB を指定していますが、現在の割り当ては 7744 MB となっています。つまり、メモリが足りない状態に陥っても、初期サイズよりも小さな仮想メモリサイズとなっているわけです。

仮想メモリの設定
大量にメモリを消費しても大丈夫なように、カスタムサイズとして初期サイズ:10240MB、最大サイズ:20480 MB を設定している。しかし、メモリが不足した状態でも、実際に割り当てられているのは 7744 MB である。

なぜメモリが不足しているのに仮想メモリが十分大きな領域を確保できていないのか、これには一つ思い当たる節がありました。それはこのパソコンの Cドライブの空き領域が少なくなっていることです。実際に、C ドライブのプロパティを確認してみると、以下のように 154 GB 中 145 GB 使用中であり、空き領域は 8.65 GB しかないことがわかります。

C ドライブのプロパティ
使用領域:145 GB, 空き領域:8.65 GB, 容量:154 GB である。

対策

そこで、不要な(十数 GB ほどの)アプリケーションを削除し、C ドライブに十分な空き領域を確保した後、パソコンを再起動してみました。HDD の空き領域は以下のように、10 GB ほど増加しました。

C ドライブのプロパティ
使用領域:136 GB, 空き領域:18.0 GB, 容量:154 GB である。

すると、仮想メモリの現在の割り当ては 10240 MB となり、仮想メモリの初期サイズに指定した値通りの大きさとなりました。

仮想メモリ
初期サイズと現在の割り当ての値は同値である。

以上のことから、C ドライブに十分な空き領域が無いと、C ドライブに少量の空き領域があったとしても、十分なサイズの仮想メモリは割り当てられないと言えます。


もし、メモリが不足して作業に支障が出ている場合には、C ドライブの空き領域を増やして、仮想メモリを十分なサイズ確保できるように調整してみると良いかもしれません。


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