イントロダクション
ブラウザに、ユーザ名(ログインID)とログインパスワードを保存すると、一度ログインを実行したログイン画面では、次から自動的にユーザ名とパスワードがページを開いた時に入力状態になっています。そのため、通常はそのままログインボタンだけ押せば、ログインを行うことができます。
しかし、まれに遭遇する現象ですが、ユーザ名とパスワードがブラウザの機能によって自動入力されているのに、ログインボタンが押せない場合があります。
その現象と、対処方法についてまとめました。
遭遇した環境
- Windows Vista Business 64bit
- Chrome : バージョン 42.0.2311.90 m
私がこの現象を直近で確認した環境です。
上記の環境だから起きるという現象ではないはずです。
ブラウザのユーザ名・パスワードの自動入力だと、ログインボタンが押せないケース。対処法
現象
ログインページにて、ユーザ名とパスワードが両方入力されているのに、ログインボタンが無効(灰色になっているなど)になっていて押せない場合があります。これは、ログインページに、ユーザ名とパスワードが両方入力されていないと、ログインボタンが押せないという仕組みが実装されている場合に起こり得る現象です。
この現象が発生する原理を考えてみます。
ページを読み込んだ状態でログインボタンは無効になっており、ユーザからの入力をトリガーとして、ログイン情報の入力チェック処理を実施しているケースを考えます。
その場合に、ユーザの入力以外の方法でログイン情報が入力されると、ログイン情報の入力チェック処理(ユーザ名・パスワードが両方入力されていればログインボタンを有効、ユーザ名・パスワードのいずれかが入力されていなければログインボタンを無効、とするような処理)が働かず、ログインボタンが無効のままになる可能性があります。
そこで、次のような対処方法を実施します。
対処方法
ログインページのログイン情報の入力チェック処理を、動かすようなトリガーを与えます。ログインページの実装によって異なりますが、例えば
- ユーザ名の入力テキストボックスを選択する
- ユーザ名の入力テキストボックスを選択した後、非アクティブ(ページ内の他の要素をクリックする)にする
- ブラウザのログイン情報の自動入力機能を再度実行する(ユーザ名のテキストボックスをクリックすると、自動入力で入力可能なユーザ名の一覧が表示される場合があります。その時に、ログインを実行したいユーザ名を選択することで、ログイン情報を再度ブラウザに入力させます)
- ユーザ名の入力のテキストボックスから1文字追加(又は、1文字削除)し、それをもとに戻す
といった方法が考えられます。
上記を実施すると、ログインページのログイン情報の入力チェック処理が実施されるので、ログインボタンが押せるようになる場合があります。
まとめ
ブラウザで表示した Web サービスなどのログインページにて、ブラウザの自動入力機能によりログインユーザ名・パスワードが入力されているにも関わらず、ログインボタンが押せないケースがあります。その場合には、そのページに実装されているログイン情報の入力済みかどうかのチェック処理を実行するようなトリガーを与えると、ログインボタンが押せるようになるケースがあります。
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