イントロダクション
ブログで公開する記事には、たいていのブログシステム(ブログサービス)では、その記事を分類するための分類名を付与することができます。その記事を分類するための分類名は、"カテゴリ"や"ラベル"と呼ばれています。
カテゴリやラベルを設定することで、同じ分類名が付与された記事同士を、関連付けすることができます。
そのため、ブログの読者が今読んでいる記事と同じ分類の記事を探しやすくなったり、ブログ内にどんな内容の記事があるのか把握しやすくなります。
さて、そのような機能を持つ分類名ですが、どんな名前を付けたらよいのでしょうか?
記事を分類するときの表記を考える
記事を分類するときの表記を考えるうえで、以下の点を考えた方がよいでしょう。
(1) 分類はある程度まとめるのか、それとも、細分化するのか?
大分類1 VS
小分類1, 小分類2, 小分類3...
分類名は、複数の名前を 1 つの記事に対して付与できる場合があります。
その場合に、分類名を付与する方法として、以下の 2 通りの考え方があります。
[1] 記事の内容に該当する分類を可能な限り付与する
[2] 細分化はせず、大まかな分類とする
[1] 記事の内容に該当する分類を可能な限り付与する
記事の内容に該当する分類名を、可能な限り付与する方法です。例えば、カレーライスの調理方法について記載した場合には、
- 料理
- カレー
- お米
という形に、内容に関連する分類を複数記載します。
どのような分類方式を採用している有名なところは、ブログではありませんが、ニコニコ動画の動画に付与されているタグを思い起こします。
メリット
この方式のメリットには、以下の点があるのではないでしょうか。
- 記事を正確に分類できる
- 関連する記事を見つけやすい
- あらかじめ分類を厳格に考えておく必要がない
デメリット
逆に、この方式のデメリットには、以下の点があるのではないでしょうか。
- 大量の分類名が生まれる
- 記事を書くごとに、分類を考える必要がある
- 分類の一覧がごちゃごちゃしてしまう
- 関連が薄い記事同士をつなげにくい
[2] 細分化はせず、大まかな分類とする
[1] の「記事の内容に該当する分類を可能な限り付与する」方式とは異なり、分類名を細分化せず、大まかな分類とします。例えば、カレーライスの調理方法について記載した場合には、
ブログが料理に特化している場合:
- カレー
ブログが料理に特化していない場合:
- 料理
という形に、内容を大まかに示す分類を、原則として 1 つ記載します。
メリット
この方式のメリットには、以下の点があるのではないでしょうか。
- 分類の数が限定されるため、分類名の数が少なくて済む
- 記事を書くごとに、分類を考える必要がない
- 分類の一覧がすっきりする
- 関連が薄い記事同士をつなげやすい
デメリット
逆に、この方式のデメリットには、以下の点があるのではないでしょうか。
- 記事を正確に分類できない
- 関連する記事を見つけにくい
- あらかじめ分類を厳格に考えておく必要がある
(2) 階層表現を使うのか、使わないのか?
大分類1/中分類1/小分類1
VS
大分類1 or 小分類1, 小分類2, 小分類3...
VS
大分類1 or 小分類1, 小分類2, 小分類3...
ブログシステム(ブログサービス)によっては、分類名の階層的な構造を実現できるものもありますが、分類名の階層構造を実現できないブログシステム(ブログサービス)もあります。
その場合に、以下の 2 通りの考え方があります。
[1] 分類名を工夫して、階層表現とする
[2] 階層表現を使わない
[1] 分類名を工夫して、階層表現とする
ブログシステム(ブログサービス)が分類名の階層構造をサポートしていなくても、分類名を工夫することで、階層表現することは可能です。例えばカレーライスを分類する場合には、以下のような形で階層表現を実現します。
- 料理
- 料理/カレーライス
- 料理/カレーライス/チキンカレー
このように、階層ごとの分類名を区切り文字( / (スラッシュ))などで区切った分類名を付けます。
この区切りの文字は、ブログシステム(ブログサービス)によって任意記されるわけではないので、任意の区切りの文字を使用できます。
例えば、区切りの文字として | や : といった文字を使っても良いでしょう。
メリット
この方式のメリットには、以下の点があるのではないでしょうか。
- 記事の分類が分かりやすい
- 体系的に記事の内容を見ることができる
デメリット
逆に、この方式のデメリットには、以下の点があるのではないでしょうか。
- ある程度、どのような階層構造を作るのか、事前に検討する必要がある
記事の分類名として、階層構造の最も長い分類名(例:料理/カレーライス/チキンカレー)のみを付与するのか、それとも階層をすべて付与する(例:料理, 料理/カレーライス, 料理/カレーライス/チキンカレー)のかも検討が必要です。
階層をすべて付与すれば、階層ごとに記事を関連付けでき、その階層の他の記事を探しやすくなります。
ただし、その分記事の分類名を記載するのが面倒になります。
[2] 階層表現を使わない
階層構造で分類名を分類しない方式です。例えばカレーライスを分類する場合には、以下の形で記載します。
[1] 記事の内容に該当する分類を可能な限り付与する
- 料理
- カレー
- お米
[2] 細分化はせず、大まかな分類とする
ブログが料理に特化している場合:
- カレー
ブログが料理に特化していない場合:
- 料理
メリット
この方式のメリットには、以下の点があるのではないでしょうか。
- どのような階層構造を作るのか、事前に検討する必要がない
デメリット
逆に、この方式のデメリットには、以下の点があるのではないでしょうか。
- 記事の分類が分かりにくい
- 体系的に記事の内容を見ることができない
なお、ブログシステム(ブログサービス)が階層表現をサポートしていれば、その階層表現のシステムを使うことで、ブログの記事を分かりやすく分類することができます。
まとめ
以上のように、記事の分類方法には、細分化の考え方で 2 通り、階層化の考え方で 2 通りあり、計 4 通りの分類名の付け方があります。ブログの記事のページ数がある程度多くなると、この分類方法を変えるのが大変になります。
そこで、なるべく早めに、どのような分類方法を採用するのか、決めておきたいところです。
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