クリップボードは各デスクトップごとに管理されます。
そのため、各デスクトップごとにクリップボードの内容が独立して管理されることで、他のデスクトップを操作しているときにクリップボードの内容を上書きしてしまい、元のデスクトップに戻った時にクリップボードに期待値ではない情報が入っていたといった事態を防ぐことができます。
逆に、各デスクトップ間のクリップボードが独立していることで、デスクトップ間でクリップボードを介して情報をやり取りすることができません。
いったんファイルへ保存して、切り替え先の他のデスクトップでそのファイルを読みだすといった形で情報を共有しなければなりません。
補足:
実際に確認はしていないので断言はできませんが、ユーザの操作と非同期でアプリケーションがクリップボードの内容を取得した場合には、現在操作しているデスクトップのクリップボードの内容が、他のデスクトップでも取得できてしまうかもしれません。これは、仮想デスクトップ機能が OS によって実現されている機能ではなく、アプリケーションレベルで実現されている機能だからです。
あくまで、アプリケーションが疑似的に複数のデスクトップが仮想的に存在しているように見せているだけなので、アプリケーションが想定していない操作が行われた場合や、OSレベルの制限により実現できない動作が行われた場合、覆い隠していた単一のデスクトップが見えてしまいます。
クリップボードという機能は、現在ログインしているユーザには一つのクリップボードしか割り当てられないはずなので、各デスクトップごとにクリップボードの内容が保持されるという動作は HydraVision がデスクトップの切り替えタイミングにクリップボードの中身をそれぞれのデスクトップの内容に入れ替えることによって実現していると思われます。その HydraVision によるクリップボードの入れ替えをすり抜けるような操作が発生した場合には、現在操作しているデスクトップの内容が他のデスクトップから見えてしまう可能性があります。
その点に注意して、作業を行う必要があります。
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