イントロダクション
インターネットを通じて、あらゆることが可能になりつつある現代社会では、それらにアクセスするための情報処理端末は必須です。情報処理端末として、パソコン、携帯電話、スマートフォン、タブレットなどが挙げられます。
最近では、スマートフォンやタブレットが普及し、それらを使ってインターネット上のニュースを閲覧したり、インターネットショッピングを楽しんだりと、日々の生活をより豊かにしてくれています。
しかしながら、大量の情報を効率よく処理するための端末として、まだまだパソコンに優位性はあるでしょう。
そんなパソコンを活用して、快適な生活を送るための 7 つの秘訣をまとめました。
1.高性能なパソコンを使う
やはり、快適なパソコンライフを送るためには、基本スペックが高いものを買うのが一番でしょう!パソコンには低価格品から高価格品まで、さまざまなものがありますが、高性能なCPUや、大容量のメモリを搭載した高価格品をあらかじめ買っておけば、あとでスペック不足による余計な悩みを抱える必要はありません。
なお、高性能なパソコンを買う上で、購入するパソコンのスペックと使用期間には、次の 3 つの考え方があります。
(1) 基本スペックが非常に高いものを、長く使用する
(2) 基本スペックがほどほどに高いものを、短いサイクルで買い替える
(3) 基本スペックがほどほどに高いものを、一部パーツを買い替えながら使用する
(1) 基本スペックが非常に高いものを、長く使用する
そんなにパソコンを頻繁に買い替えたくない場合には、基本スペックが非常に高いものをあらかじめ買っておくとよいでしょう。しかし、そんな基本スペックが非常に高いものは、やはり値段もそれなりにします。
(2) 基本スペックがほどほどに高いものを、短いサイクルで買い替える
そこで、次に考えたいのが、基本スペックがほどほどに高いものを、短いサイクルで買い替えるという手段です。特に、パソコンは数年たてば、性能が大きく向上し、現在の高性能パソコンのスペックが、数年後の平均的な性能のパソコンで実現していることもあるくらいです。
昔よりも、パソコンの性能の伸びが感じられなくなった現代でも、数年という時間経過によって、パソコンの性能は向上するでしょう。
そのため、あえて今非常に高性能なパソコンを買わなくても、ほどほどに高性能なパソコンを短いサイクルで買い替えることで、長期で見た場合のパソコンの快適性を維持するという方法が考えられます。
特に、短いサイクルで買い替えることで、今まで使っていたパソコンを中古で売ることや、下取りに出すことによって、いくらかのお金に変えることが出来る場合もあります。
(※:なお、パソコンを中古や下取り、廃棄する場合には、パソコンの記憶装置(HDD/SSDなど)に保存した個人情報などが外部に漏れないように対策を行う必要があります。)
長いサイクルで買い替えた場合では、あまりにもパソコンが古くなりすぎて使い道が無くなり、お金に変えることが出来ない場合もあります。
(3) 基本スペックがほどほどに高いものを、一部パーツを買い替えながら使用する
最後に、基本スペックがほどほどに高いものを、一部パーツを買い替えながら使用するという手段もあります。この方法をとる場合、ある程度パソコンについて詳しくないといけませんが、新しくパソコンを買い替えるよりも安価に、パソコンの性能を向上させることが出来る可能性があります。
ただし、交換できるパーツはある程度制限されるため、あまり大きな性能の向上は見込めない可能性があります。
特に、ノートパソコンを使用している場合には、一般的に交換できるのはメインメモリとハードディスクドライブ程度でしょう。
快適にパソコンを使う上での特記事項
ハードディスクドライブ(HDD)をソリッドステートドライブ(SSD)に交換する
もし、今使っているパソコンの記憶装置が HDD であるならば、SSD に交換するだけで、大幅にパソコンの操作が快適になる可能性があります。特に、パソコンの起動時間や、ソフトウェアの起動時間が大幅に短縮され、操作の快適性が大幅に向上する可能性があります。
停電が多い場合
何らかの原因で停電することの多い場所でパソコンを使う場合には、ノートPCを使用するか、無停電電源装置を使用することで、作業中のデータが失われるといった最も不快な出来事を回避することができます。私の場合、日常的な作業はノートパソコンで行うことが多いのですが、落雷による停電やブレーカーが落ちることによる停電により、身の回りの家電製品の電源が落ちたとしても、ノートパソコンの内蔵バッテリーのおかげで、ノートパソコンの電源だけは落ちなかったために、作業中のデータが消えずに済んだという命拾いの経験が何度かあります。
(2) 見やすいディスプレイを使う
本体の性能と同じくらいにパソコンを快適に使う上で重要なのは、自分にとって見やすいディスプレイを選ぶということです。パソコンから出力される主な情報はディスプレイを通して、利用者へ伝えられます。
そのため、表示された情報が見やすく、長時間パソコンを使っていても、疲れを感じないようなディスプレイを選ぶ必要があります。
ディスプレイの選択基準
ディスプレイは様々なメーカーが開発して、販売されています。メーカーごとにディスプレイの趣向に特徴がある上に、様々なラインナップが用意されています。
そのため、どのメーカーのどの製品を選んだ良いのか、悩むところです。
ディスプレイの選択基準としては、主に以下の点が挙げられます。
ディスプレイのサイズ
ディスプレイには、大きなものから小さなものまで、さまざまなサイズがあります。どのサイズを選ぶと快適に使用できるのかは、個人差があると思いますが、私は 23 型のディスプレイが一番使いやすいのではないかと思っています。
以前、32型のテレビをパソコンのディスプレイとして使ってみたことがあったんですが、一般的なパソコンを使用する距離(机の上にディスプレイを置いて、その手前に座るようなスタイル)では、32 型は大きすぎて、逆に使いづらかった記憶があります。
机上のパソコンモニタとして使うには32型はデカすぎた。私にとってのベストサイズは23型ディスプレイ。 - Dr.ウーパのコンピュータ備忘録
http://upa-pc.blogspot.jp/2014/06/display-best-size.html
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一度、ディスプレイを購入する前に、店頭などで実際のディスプレイのサイズと、表示される文字の大きさなどを確認し、見やすいかどうかチェックするとよいでしょう。
ディスプレイの解像度
最近のディスプレイの解像度の主流は Full HD(1920 x 1080 ピクセル)ですが、徐々にその 4 倍の解像度を持つ 4K(3840 x 2160 ピクセル) に対応したディスプレイも徐々に登場しています。それなら、4K の解像度のディスプレイを使った方が一度に多くの情報を表示できて快適にパソコンを使えそうに見えますが、現状そうなっていない部分があります。
それは、パソコンの OS や アプリケーションが 4K の解像度における最適化が十分に行われていないため、文字などが小さくなってしまい、見づらくなってしまう問題があるからです。
なぜなら、Full HD と 4K のディスプレイサイズが同じである場合、文字などがピクセルの数によって大きさが指定されていた場合、Full HD のときの文字のサイズが、4K では、縦・横ともそれぞれ 1/2 のサイズになってしまうからです。
そのため、今 4K の解像度のディスプレイを購入する場合には、その解像度で文字などが十分に見やすいかどうかチェックしてから購入しなければなりません。
ディスプレイの表面処理
画面の表面の状態によって、グレアかノングレアに分けられます。グレアは、ディスプレイの表面が光沢のあるように見えるものです。
グレア液晶の場合、写真や動画がきれいに見えます。
その一方、光沢のあるディスプレイ表面のため、周辺の光がディスプレイ表面で反射するため、蛍光灯などの写りこみが気になる場合があります。
ノングレア液晶の場合、グレア液晶の逆で、ディスプレイ表面に光沢がないものです。
グレア液晶に比べて、写真や動画の見栄えは劣りますが、ディスプレイ表面への周辺の光の映り込みが少ないという良さがあります。
第1回 光沢液晶 vs. ノングレア液晶──それぞれのメリット/デメリットを理解しよう | EIZO株式会社
http://www.eizo.co.jp/eizolibrary/other/itmedia01_01/
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グレアとノングレアのどちらが良いのかは、個人の好みや使用環境によって分かれる部分があるため、実際にどのような見え方になるのか店頭などでチェックしてから購入するとよいでしょう。
液晶パネルの駆動方式
液晶パネルの駆動方式には、大まかにわけて TN, VA, IPS といった方式があります。この駆動方式の違いにより、液晶パネルの視野角(画面を見る向きによって色が正常に見える範囲)が異なるなどの違いが現れます。
第4回 TN?VA?IPS?──液晶パネル駆動方式の仕組みと特徴を知ろう | EIZO株式会社
http://www.eizo.co.jp/eizolibrary/other/itmedia01_04/
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ディスプレイを正面からしか見ない場合には、視野角の違いは大きな問題にはなりませんが、寝ながらパソコンを見たいといった用途を想定している場合には、寝っ転がった状態からディスプレイを見た時に、色が正常に見えるかどうかは重要なチェックポイントです。
ディスプレイの機能
ディスプレイはただ単に映像を表示するだけではなく、様々な機能を持ったものがあります。例えば、3D の映像を表示できることや、タッチパネルであることなど、ディスプレイの楽しみ方や用途を広げてくれるものです。
また、ディスプレイによっては、快適にディスプレイを使えるように、目の負担を減らすような機能を持ったディスプレイもあります。
パソコン画面と疲れ目の最新事情 | EIZO株式会社
http://www.eizo.co.jp/eizolibrary/knowledge/eyestrain/index.html
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例えば、EIZO の FlexScan EV シリーズでは、液晶ディスプレイのバックライトの低輝度時のちらつきの抑制や輝度の自動調整機能、ブルーライトカット機能など、目の負担を軽減する機能が搭載されているようです。(詳しくは EIZO の公式サイトをご覧ください。)
ディスプレイの価格
Amazon で 23 型あたりのディスプレイを調べてみると、安いものでは 1 万円台から商品があります。ただ、一般的に同じサイズのディスプレイであっても、高価格帯の製品の方が、便利に使うための機能であったり、目に負荷をかけないような機能が搭載されている可能性が高いです。
パソコンを使うに当たって、長時間見続けるものですから、安さだけに着目するのではなく、必要な機能が搭載されているかどうかや、見ていて疲れないかどうかなどの点もチェックして購入するとよいでしょう。
その他
ディスプレイの色の発色であったり、映像の残像感を左右する応答速度であったり、映像の遅延時間であったりと様々な違いがあります。是非、それらの違いを購入を検討している製品の公式サイトや、店頭にて確認し、満足のいく製品を購入してください。
(3) 複数のディスプレイを使用する
インターネット上の情報や、Word や PDF の資料などを見ながら、Word やインターネット上の Web アプリケーションで文章を書いている場合には、1 つのディスプレイしかない場合には、一つの画面内に参考となる情報のウィンドウと、文章を入力しているウィンドウの 2 つを並べて表示しなければなりません。その場合、1つのウィンドウの画面がものすごく狭くなってしまいます。
ウィンドウのサイズを大きくした場合には、今度は 2 つのウィンドウを両方同時に表示することが出来なくなり、交互にウィンドウを前画面に出すことになり、手間がかかります。
もしくは、動画を大画面で見ながら、他の作業を行いたい場合もあります。
そんな時には、複数のディスプレイを使用すると、快適に作業を行うことができます。
デスクトップパソコンによっては、ディスプレイの出力端子が 2 つあり、標準の状態で 2 台のディスプレイを使用できる場合もあります。
ノートパソコンの場合、ノートパソコン本体のディスプレイと外部出力のディスプレイという 2 台のディスプレイを使える環境が標準で整っていることが多いです。
ただし、本体のディスプレイと外部ディスプレイでは、画面の高さやサイズが大きく異なるため、快適に作業できない可能性があります。
そこで、本体のディスプレイは使わずに、外部ディスプレイを 2 つ使用する方法もあります。その場合には、本体にディスプレイの出力端子が足りなくなるので、USB 端子にディスプレイの出力端子を増設できるようなパーツを購入して接続する方法があります。
私の場合、上記のディスプレイ増設アダプター「GX-HDMI/U2」を使用して、ノートパソコンにディスプレイを接続し、標準のディスプレイ出力端子と合わせて、2 台の外部ディスプレイを使用しています。
私の作業環境(2) - Dr.ウーパのコンピュータ備忘録
http://upa-pc.blogspot.jp/2014/05/env2.html
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ノートパソコン本体のディスプレイは、ディスプレイを閉じた状態にすることで、画面を消しています。
なお、電源設定を標準から変更し、ディスプレイを閉じても、パソコン本体がスリープ状態にならないようにしています。
この複数のディスプレイを使う場合には、なるべく同じディスプレイを用意するとよいでしょう。
ディスプレイのサイズや画面の高さなどが異なると、快適に作業できない可能性があります。
(4) HDMI でディスプレイと接続する
ディスプレイとパソコンをつなぐ場合には、なるべく HDMI を使用しましょう。D-SUB のようなアナログ信号を出力する方式の場合、表示した映像にノイズが乗ってしまい、映像にちらつきが生じます。
また、DIV-D は映像をデジタル信号で出力するため、アナログのようなノイズは生じず、快適に映像を見ることができます。
ただし、DIV-D は映像信号しか送ることが出来ず、音声は別途別のケーブルで送る必要があります。
そこで、HDMI を使用すれば、1 本のケーブルで映像と音声の両方をデジタル信号として送ることができ、非常に便利です。
(5) 外付けスピーカーを使う
デスクトップパソコンであれば、標準ではディスプレイ内蔵のスピーカーを使っていることが多いと思います。また、ノートパソコンでは、本体内蔵のスピーカーを使っていることが多いと思います。
パソコンを業務用途で使用しているのであれば、それらの標準のスピーカーでも問題にならないと思いますが、パソコンで映像を見たり、音楽を聴いたりする場合には、内蔵のスピーカーではなく、外付けのスピーカーを使いたいところです。
スピーカーによって、音の聞こえ方は異なるため、どんなスピーカーを選んだらよいのかという点では、いろいろなスピーカーの実際の音を聞いてみて、自分好みのスピーカーを選ぶとよいでしょう。
とはいえ、いままで内蔵のスピーカーを使ってきて、スピーカーなどのオーディオ製品にあまり詳しくないのであれば、まずは安価なステレオスピーカーを購入して使ってみるというのも手です。
実際に使ってみることで、内蔵スピーカーと外付けスピーカーの違いが分かり、今度はどんな外付けスピーカーが自分に必要なのかわかってくると思います。
Amazon でパソコン用スピーカーの値段を見てみると、安いものは \1000 以下からあり、値段の安さに驚かされます。
ただし、レビューを見てみると、安いものは音質についての低評価のみならず、本体の壊れやすさについても言及されていて、あまり安いものを買うのはそういう点の怖さがあります。
この点は、パソコンの使用頻度や予算、利用目的に応じて、適切な外付けスピーカーを購入するとよいでしょう。
また、スピーカーではなく、ヘッドホンを使用するという手段もあります。
(6) 自分に合ったキーボードを使う
インターネット上のニュースを見たり、インターネットショッピングをする程度なら、標準のキーボードで問題は無いかもしれませんが、パソコンで長文を作成したり、大量のデータを入力したり、ソフトウェアのプログラムを書くような作業を行う場合には、使いやすい自分に合ったキーボードを購入して使うのが良いです。キーボードによって、キーの押し込み部分の構造が異なり、キーのタッチの感覚が異なります。
また、キーボードによって、キーの並び順が一部異なったり、配置間隔の長さが異なったり、一部のキーの有る無しがあります。
特に、ノートパソコンのキーボードの場合、キーボードスペースの狭さから、テンキーなどのキーが無かったりします。そのため、Excel などの表計算ソフトウェアをよく使用する人で、大量の数値をテンキーから打ち込みたい人は、テンキーのみ別途購入してパソコンに接続するという手段もあります。
キーボードとパソコンを結ぶケーブルが邪魔だと感じるなら、有線タイプのキーボードではなく、無線式やBluetooth式のキーボードを使うという手段もあります。
ただし、無線式やBluetooth式のキーボードの場合、電池の消耗を気にして使う必要があり、それが気になる人は選ばない方が良いかもしれません。
(7) 自分に合ったマウスを使う
パソコンの操作は、基本的にマウスによって行います。そのため、快適なパソコンライフを送る上で、自分に合ったマウスを使うことは大切です。
マウスの選ぶうえでの主なポイントは、手にフィットして使いやすいかといった観点があります。
また、今市販されている一般的なマウスは、左右のクリックと、真ん中にホイールがついているものですが、それ以上のボタンがついているマウスを選び、作業を効率化したいという人もいると思います。逆に、基本的な左右のクリックと、真ん中にホイールだけで、他にボタンはいらないという人もいると思います。
マウスの移動量検出方式として、光学式やレーザー式、BlueLED 式など様々な方式があり、それぞれ感度特性に違いがあります。方式によっては不得意な設置場所の材質があるので、マウスをどこにおいて使うのかといった観点で方式を選ぶとよいでしょう。
利用する移動量検出方式が不得意な設置面でマウスを利用すると、思い通りにマウスが動いてくれず、イライラする原因になります。
もし、今利用しているマウスが昔ながらのボール式マウスであったり、真ん中にホイールがついていないようなマウスであれば、今主流のマウスに買い替えるだけで、快適にパソコンを使えるようになる可能性があります。
マウスとパソコンを結ぶケーブルが邪魔だと感じるなら、有線タイプのマウスではなく、無線式やBluetooth式のマウスを使うという手段もあります。
ただし、無線式やBluetooth式のマウスの場合、電池の消耗を気にして使う必要があり、それが気になる人は選ばない方が良いかもしれません。
まとめ
以上、快適なパソコンライフを送るための 7 つの秘訣でした。もし、実践されていない項目があれば、やってみることをお勧めします!
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