イントロダクション
最近、Google Analytics のリアルタイムの画面を開こうとしたときに、しばらく固まった後に、ウェブページにアクセスできませんというエラーが発生することが、まれに起こるようになりました。この現象の記録と、対処方法を記載します。
動作確認環境
- Windows Vista Business 64bit
- Chrome : バージョン 42.0.2311.90 m
Google Analytics:「リアルタイム」画面で、ERR_QUIC_PROTOCOL_ERRORが発生する。対処法
現象
Google Analytics の「リアルタイム」の画面を開こうとしたときに、まれにしばらく固まった後に、ページが表示できなくなります。(Chrome のエラーメッセージ画面になります。)
その時に表示されるエラーは、次のとおりです。
このウェブページにアクセスできません
ERR_QUIC_PROTOCOL_ERROR
エラーの文字列を見てみると、"QUIC", "PROTOCOL" の文字があります。
そういえば、今日、次のようなニュースを見ました。
Google、高速プロトコル「QUIC」をChromeとモバイルのデフォルトに - ITmedia ニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1504/20/news046.html
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1504/20/news046.html
Google、QUICプロトコルでウェブをさらにスピードアップ | TechCrunch Japan
http://jp.techcrunch.com/2015/04/20/20150418google-wants-to-speed-up-the-web-with-its-quic-protocol/
http://jp.techcrunch.com/2015/04/20/20150418google-wants-to-speed-up-the-web-with-its-quic-protocol/
QUIC といえば、従来よりも高速な Web アクセスを可能にするプロトコル(Google が開発)です。
Networkキーワード - QUIC:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/keyword/14/260922/121900016/
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/keyword/14/260922/121900016/
その QUIC が、既に Google が提供している Chrome と Google のサーバ間の通信の半分ほどに使われているというニュースです。
とすると、私が使用している Google Analytics で、"ERR_QUIC_PROTOCOL_ERROR" が表示されたということは、既に私の環境の Chrome と、Google Analytics のサーバ間の通信が QUIC によって行われているということでしょう。
QUIC によって通信が行われているかを知る方法については、以下のページが参考になりました。
Googleの新プロトコルQUICを試す - ぼちぼち日記
http://d.hatena.ne.jp/jovi0608/20130628/1372408950
http://d.hatena.ne.jp/jovi0608/20130628/1372408950
chrome://net-internals/#quic
を見てみると、確かに、QUIC によって Google サーバとの間で通信が行われていました。
対処法
とりあえず、エラーが発生したページをブラウザの機能でリロードすると、今度は問題なく表示されました。なお、"ERR_QUIC_PROTOCOL_ERROR" で検索すると、QUIC を無効にする方法について記載されたブログが見つかりました。
ERR_QUIC_PROTOCOL_ERROR - dechnostick's blog
http://dechnostick.hatenablog.com/entry/2014/09/27/022036
http://dechnostick.hatenablog.com/entry/2014/09/27/022036
私は検証していませんが、
chrome://flags/#enable-quic
私の環境の場合、発生頻度はまれ(本日2回ほど発生)なので、そのままで様子を見てみようと思います。
(エラーが表示されたらリロードする。)
まとめ
高速な通信を可能にするプロトコル QUIC が、Chrome - Google サーバ間で使われるようになっています。そのため、環境によっては、今まで発生していなかったようなエラーが発生するようになるかもしれません。
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