イントロダクション
先日、久しぶりに家電量販店に行ってきました。家電量販店では、多様なパソコンが展示してあり、実際に操作した時の操作感などを確認できるので、とても便利ですね。
さて、実際に家電量販店のパソコンで、実際の展示品のパソコンを操作していて気が付いたことがあります。
それは、スペックの低いパソコンでも、快適に操作できるように見えるという点です。
店頭のPCを触ってみると、スペックが低いパソコンでも快適に見える
家電量販店の店頭には、数十万円もするような高スペックなパソコンから、数万円くらいで購入できる低スペックのパソコンまで、さまざまな種類のパソコンが展示されています。
店頭でそれらのパソコンをちょっと操作したくらいだと、CPUの性能やメモリの性能、HDD/SSD の性能がわからなくなってきているなという印象を持ちました。
低スペックのパソコンでも、ブラウザ(Internet Explorer) の立ち上げや、フォルダの立ち上げ程度の操作だと、それほど待たされずにすぐに表示されました。
勿論、低スペックのパソコンであっても、日進月歩で進化するコンピュータの世界では、一昔前の高スペックパソコン並みの性能を持っているということはよくあることです。
しかし、スペックが異なると当然処理速度は異なります。
どうしてそのスペック差が、すぐに見えないのでしょうか?
それは、店頭での操作と、実際に日常的に行う作業では、その作業の負荷に大きな違いがあるという点が挙げられます。
店頭での操作と、日常の作業の違い
パソコン起動時やパソコン起動後の高負荷時の動作
店頭では、パソコンはずっと起動したままであり、パソコン起動時やパソコン起動後の高負荷時の動作を見ることは通常行わないでしょう。パソコンを起動しっぱなしにしていると、ハードディスクドライブに記憶されている各種ソフトウェアのデータが事前にメモリに転送されている場合があります。
そのため、普段パソコンを使うときのように、パソコンを起動した後に、更にソフトウェアの起動を行う場合には、店頭で見た時の快適さでソフトウェアが起動してこない場合があります。
毎日パソコンの起動とシャットダウンを行っている場合でなくても、パソコンの起動時間が短い方が、作業効率を向上できる場合があります。
アップデートの適用による再起動や、意図せぬシャットダウンから起動などが素早く行えると、ストレスがかなり軽減できるでしょう。
動画編集ソフトなどの高負荷な作業
店頭では、インストールされているソフトウェアはプリインストールされているものに限定されるため、動画編集ソフトなどの高負荷な作業を体験することが難しいという点もあります。動画再生の負荷
店頭のパソコンでは、動画再生ソフトは入っていても、普段見るような動画のデータ(インターネット上のYouTube/ニコニコ動画などや、Blu-ray動画など)をチェックすることはできないことが多いため、実際に動画再生の負荷を見ることが難しいという点もあります。ウェブブラウジングの負荷
店頭のパソコンでは、インターネットに接続されていないこともあり、インターネット上で複数のページを見ているときの負荷や、特に処理負荷のかかるインターネット上の動画投稿サイト(YouTube/ニコニコ動画など)の動画再生の負荷を見ることが難しいという点があります。ゲームの負荷
パソコンでゲームをプレイしようと思っている場合には、それなりの性能のパソコンが必要になります。特に、Full HDといった高解像度で、3D を駆使したゲームを行う場合にはかなりのスペックのパソコンが必要になります。
ゲームを快適にプレイするのに必要なスペックを満たしていない場合、ゲームの映像がかくかくする(スムーズに映像が再生できない)だけでなく、最悪ゲーム自体が実行できない場合もあります。
しかし、店頭のパソコンでは、目的のゲームがインストールされていることはほとんどなく(たまに、ゲームのデモが展示されていることはあります。)、そのパソコンでゲームが快適にプレイできるかどうかするには、スペックを頼りにするしかないでしょう。
並列作業時の負荷
日常の作業では、上記に挙げた動画再生や動画編集、ウェブブラウジングといった作業を同時・並行で行うことが多いと思います。そのため、単体の作業では快適に動作していたとしても、それらの処理を積み重ねていった結果、パソコンの性能が足りなくなるということも起こります。
このように、店頭での操作と、実際に使用するときの日常的な作業では、パソコンにかかる負荷が大きく違ったものになります。
しかし、上記の負荷を実際に店頭で確かめようと思っても難しいことが多いと思います。
そのため、店頭と日常では、上記のような違いがあるということを認識したうえで、スペックの数値の意味について、深く考える必要があります。
番外編:音質
作業の快適性とは少し異なりますが、店頭だとチェックしにくい項目に、パソコンから再生する音声の音質が挙げられます。パソコンから出力される音の質は、パソコン内部の回路(サウンドボード)であったり、接続されているスピーカーによって変わってきます。
ディスプレイであれば、見え方は店頭でもチェックできます。
(ただし、室内の明るさなどは実際の作業環境と異なる場合があるため、注意が必要です。)
ただし、パソコンのスピーカーの音質や、ヘッドホン端子からの音声の音質をチェックするのは難しいでしょう。
ごくまれ(最近は私は見なくなりました)にですが、ヘッドホン端子からの音声をヘッドホンやイヤホンで聞くと、ノイズが混じった音声が出力されるものがあり、注意が必要です。
まとめ
家電量販店で展示されているパソコンを触ってみると、スペックの低いパソコンでも快適に見えることがあります。そのため、実際の作業を思い浮かべて、その作業に必要なスペックを思い浮かべることが必要になります。
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