ルータを購入したらやるべきこと:ルータにパスワードは設定していますか？

イントロダクション

ルータを購入したら、やるべきことがあります。
それは、ルータに適切なセキュリティ対策を施すということです。

ルータを購入したらやるべきこと:ルータにパスワードは設定していますか？

一般的になったルータ

インターネットに家庭内の複数のパソコンやスマートフォン、各種機器を接続するために、ルータを使うことは一般的でしょう。


ルータ：例）
BUFFALO QRsetup 11n/g/b 300Mbps 無線LAN親機 WHR-300HP2/N 
(ワンルームマンションの一人暮らし向け)

ルータを買ってきたら、インターネット側と、ローカルネットワーク(LAN)側の接続設定をするだけで、簡単に使うことができてしまいます。

しかし、ルータに適切なセキュリティ対策を施していないと、思わぬ攻撃を受けることがあります。

ルータのDNS設定を不正なものに書き換える

情報機器に対する攻撃の手法の一つに、ルータのDNS設定を不正なものに書き換えるというものがあります。

次の記事では、ルータのDNS設定を不正なものに書き換えるウィルスについて、警鐘を鳴らしています。

  家庭用ルータの設定変更を行うウイルス | ニュース | トレンドマイクロ is702
http://www.is702.jp/news/1773/

何故、ルータのDNS設定が不正なものに書き換えられると危険なのでしょうか？

それは、ルータのDNS設定が書き換えられると、そのルータ配下のパソコンやスマートフォンの通信を正規の接続先から、不正な接続先へと、変更することが可能だからです。


一般的に、パソコンやスマートフォンのブラウザでインターネット上のページを見ているときに、そのページが正規のものかどうかは、そのページの URL を見て判断することが多いと思います。

しかし、ルータのDNS設定が書き換えられていると、URL は正規のページのものなのに、実際には不正なページが表示されているということが、起こり得ます。


なぜなら、DNS 設定は、大雑把にいえば URL と実際のコンピュータのIPアドレスを対応付けに使用されるものです。そのため、ある URL のページを表示しようとしたときに、インターネット上のどのコンピュータに接続されるのかは、DNS 設定を元に決定されます。

もし、ある URL に対応するインターネット上のコンピュータの IP アドレスが不正に書き換えられていたらどうでしょうか？

ブラウザの表示では正規の URL を示しているのに、実際には正規ではないコンピュータが配信するページを表示していることになります。

対策：最低限ルータには十分な強度のパスワードを設定する

ルータは出荷された状態では、

• ユーザ名が固定であり、
• パスワードも設定されていないか、固定のものになっている

ことが多いでしょう。


そのため、攻撃者にとっては、ルータの管理機能にアクセスすることは、比較的容易な状態です。

そこで、最低限ルータには、十分な強度のパスワードを設定しておきましょう。

とあるルータのパスワード設定画面
ここで十分な強度のパスワードを設定する
（本当は管理ユーザー名も変更したいところですが、
製品によっては固定されているものもあります。）

パスワードを設定することは面倒なことですが、パスワードが設定されていないと、そのルータにつながるパソコンやスマートフォン、各種機器からそのルータの管理機能に容易にアクセスすることが出来てしまいます。

そのため、そのルータに接続されている機器のほとんどが十分なセキュリティ対策をとっていたとしても、1 つでもセキュリティ対策が不十分な機器があると、その機器を足掛かりとしてルータの管理機能へのアクセスを試みられてしまう危険性があります。

まとめ

ルータを購入したら、ルータの管理機能へアクセスするためのパスワードは、最低限設定しておきましょう。


今回はルータの管理機能に対するセキュリティ対策（パスワード）という観点で記載しました。

ルータを含めて、家庭内などのネットワークのセキュリティを高めるには、様々なことに注意が必要です。ネットワークのセキュリティを向上することを日頃から意識しておきたいものです。

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