イントロダクション
スマートフォンをパソコンに接続する USB ケーブルには、充電専用のものと、充電とデータ通信の両方が行えるものがあります。充電専用の USB ケーブルをあえて購入するメリットを考えてみました。
データ通信が行えないというデメリットをメリットへ
充電専用の USB ケーブルはデータ通信が行えないため、パソコンとファイルのやり取りなどをしたい場合には、充電とデータ通信の両方が行える USB ケーブルを別途用意する必要があります。そのため、パソコンとデータ通信を行うことを想定している人にとっては、充電専用の USB ケーブルと充電とデータ通信の両方が行える USB ケーブルの両方を持つよりは、充電とデータ通信の両方が行える USB ケーブルだけを持っていた方がメリットがありそうです。
では、充電専用の USB ケーブルにはメリットが全くないのでしょうか?
そこで、データ通信が行えないということをデメリットではなく、メリットとして捉えてみましょう。
スマートフォン側のメリット
一般的に、充電とデータ通信の両方が行える USB ケーブルを使用してスマートフォンをパソコンへつなげると、充電を行うと同時に、パソコン側からスマートフォン内のファイルへアクセスできるようになります。その時に接続するパソコンが自分自身で所有しているパソコンならまだしも、外出先で誰かのパソコンのUSB端子を借りて充電を行うようなケースもあり得ます。
その時に、そのパソコンが安全であるとは限りません。
もしかしたら、コンピュータウィルスに感染していて、接続したスマートフォン内のファイルを外部へ流出するようなものだったり、ファイルを書き換えたり、削除したりするといった悪さをする可能性があります。
また、そのパソコンに、接続したスマートフォン内のファイルをバックグラウンドでコピーするようなソフトウェアが入っていないとも限りません。
いずれにせよ、スマートフォン内に入っている情報が危険にさらされます。
特に、スマートフォン内のデータは、住所や写真といった個人情報のような機密性の高い情報が大量に含まれています。
それらの情報が、万が一にも流出や破壊されたりすると、非常に大きなダメージとなります。
その点、初めからデータ通信を物理的に行えないようになっている充電専用の USB ケーブルなら、パソコン側から勝手にスマートフォン内の情報へアクセスされるような危険性はないでしょう。
パソコン側のメリット
また、パソコン側にとっても充電専用の USB ケーブルはメリットがあります。充電とデータ通信の両方が行える USB ケーブルを使用してスマートフォンをパソコンに接続すると、スマートフォン内のファイルが見えると同時に、パソコンのファイルをスマートフォンへコピーできるようになります。
そのため、もしかしたら、見ていない隙にパソコン内に入っている重要なファイルを、スマートフォンへコピーされる危険性があります。
その点、初めからデータ通信を物理的に行えないようになっている充電専用の USB ケーブルなら、パソコンのファイルをスマートフォンへコピーしたくてもできないため、その危険性はないでしょう。
まとめ
以上、充電専用USBケーブルはスマートフォン・パソコン双方にとってセキュリティ上のメリットがあることについて記載しました。ただし、充電専用 USB とパッケージに書かれていても、万が一データ通信が行える USB ケーブルだったということが無いとも限らないので、使用する前に本当にデータ通信ができないのかチェックされることをお勧めします。
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