2014年4月10日より、ニコニコ動画のPC版にて、動画の再生前に動画の広告が再生される機能が追加されました。
詳しい情報は参考文献として挙げたページに記載されているので、私が気になった要点を以下にまとめます。
- 動画再生時、一定の割合で動画広告が表示される。
- 表示開始5秒後にスキップ可能。
- プレニアム会員は、広告の非表示設定が可能。
- 広告の収益は、「クリエイター奨励プログラム」にて支払う奨励金の原資に追加される。
既に再生前動画広告の導入から1週間以上経っているのですが、まだ私はこの広告に遭遇したことがありません。
最近はiPadで動画を見ることが大半で、PC版をあまり使っていないのが原因でしょうか。(上記に書かれている通り、再生前動画広告はPC版のみ表示される)
記事によれば、今回の再生前動画広告の導入により広告収入の増加+プレニアム会員の増加による収入の増加を狙っているとのことです。
私は今回の広告の導入は非常に良いことだと思っています。
動画というコンテンツから挙げられる収益が増加することにより、運営者側に利益が入ることはもとより、動画コンテンツを作成したクリエイターにも利益が分配されることで、動画コンテンツ市場が拡大しそれで収入を得られる人が増加するからです。数々の仕事をコンピュータは人々から奪ってきましたが、コンピュータにより創出されるこのような新たな市場に多くの人々が吸収されることで、経済の活性化が見込めます。
このことにより利用者にとっても、より快適な動画閲覧環境が整ったり、より優れた動画作品を閲覧できるようになるなど、様々な恩恵を得られることができます。
再生前動画広告の導入にはYouTubeという前例がありますが、ニコニコ動画の導入する再生前動画広告には違いがあります。
それは、YouTubeの場合、全員が必ず再生前動画広告を視聴しなければなりませんが、ニコニコ動画の場合プレミアム会員になれば再生前動画広告を表示しない設定にできることです。
再生前動画広告を表示せずに動画を見たい人にとって、お金を払って再生前動画広告を非常時にするという選択肢が提供されているわけです。
もし今回の事例が大きな成功を納められれば、YouTubeにも何らかの影響を及ぼすのかもしれません。
(YouTubeもGoogleアカウントやGoogle ウォシュレットとの連携を強化すれば、お金を払って再生前動画広告を非表示にするという仕組みを取り入れることはできるので、再生前動画広告の非常時にして利益を上げるというビジネスモデルは比較的簡単に取り入れられると思われます。)
今後の Web サービス市場の拡大に期待したいところです。
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