普段使用しているブラウザである Chrome が表示してくれたエラー原因によると、ドメイン名を IP アドレスに変換できなかったという旨のことが記載されていました。
そこで、コマンドプロンプトにて、nslookup コマンドを使用して、表示できているページのドメインと、表示できなかったドメインのドメイン→IPアドレス変換を試してみることにしました。
コマンドプロンプトを起動し、nslookup と入力し、エンターを押すと、デフォルトで使用するようになっている DNS サーバに接続できます。
その後、コマンドプロンプト上に > が表示されるので、続けて IP アドレスに変換したいドメインを入力してエンターを押します。
例)
>nslookup
既定のサーバー: ************
Address: ***.***.***.***
> upa-pc.blogspot.jp
サーバー: ************
Address: ***.***.***.***
権限のない回答:
名前: ************
Addresses: ****:****:****:****::****
***.***.***.***
***.***.***.***
***.***.***.***
Aliases: ************
ドメインを IP アドレスに変換できると、回答として Address(Addresses) が返ってきます。
しかし、今回は IP アドレスは帰ってこず、ドメインを見つけられませんという内容が返ってきました。そのドメインは存在するものであるにも関わらずです。
わたしの使用しているパソコンは、ルータを介してプロバイダーへつながっています。
このルータには DNS サーバの機能があるため、デフォルトではパソコンはこのルータの DNS サーバへと問い合わせています。
そこで、nslookup コマンドにて、接続する DNS サーバを指定して、接続してみました。
ルータの管理画面を見ると、プロバイダが提供する DNS サーバは、プライマリとセカンダリの 2 台あることがわかりました。
そこで、まずはプライマリの DNS サーバに対して接続してみます。
プライマリの DNS サーバへ、上記と同じ要領でドメインから IP アドレスを取得してみました。
例)
nslookup を実行している途中の場合、exit と入力し、エンターを押すことで、nslookup を終了させます。
その後、再度 nslookup コマンドを実行します。
>nslookup - プライマリの DNS サーバの IP アドレス
... 略 ...
> ドメイン
... 略 ...
nslookup コマンドのあとに - DNS サーバの IP アドレス を指定することで、任意の DNS サーバへ接続することができます。
結果は、上記と同じく IP アドレスは帰ってこず、ドメインを見つけられませんという内容が返ってきました。
次に、セカンダリの DNS サーバへ、上記と同じ要領でドメインから IP アドレスを取得してみました。
例)
nslookup を実行している途中の場合、exit と入力し、エンターを押すことで、nslookup を終了させます。
その後、再度 nslookup コマンドを実行します。
>nslookup - セカンダリの DNS サーバの IP アドレス
... 略 ...
> ドメイン
... 略 ...
これらの結果から、プロバイダの提供しているプライマリの DNS サーバにおけるドメインからの IP アドレスへの変換がうまくいっていないことがわかりました。
今回は、使用しているパソコンのネットワークの設定を変更し、プライマリの DNS サーバをプロバイダが提供しているセカンダリの DNS サーバとすることで、ドメインから IP アドレスへ変換できないことによる Web ページが表示できない問題を回避することが出来ました。
しかしながら、今回はプロバイダのセカンダリの DNS サーバがまともに動いてくれたからこそ、ドメインを IP アドレスに変換できないという問題を回避出来ましたが、セカンダリの DNS サーバもドメインから IP アドレスへの変換に失敗した場合にはどのように対処すればよいのでしょうか。
その一つの解決策として、インターネット上に公開されている信頼できる DNS サーバを使用するという方法があります。
その一つとして、Google が提供するパブリックDNSサービス「Google Public DNS」を使用できるのではないでしょうか。
Googleの無料パブリックDNSサービス「Google Public DNS」を使ってネットのアクセス速度を上昇させる方法 - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20091204_google_public_dns/
なお、DNS サーバとして使用するのは、絶対に信用できる DNS サーバであることが必須条件です。
誰が運営しているのかわからない DNS サーバを使うことはあまりにも危険です。
DNS サーバを管理しているということは、ドメインから IP アドレスへの変換を自由にコントロールできることを意味します。
つまり、実在する健全な有名サイトのドメインの IP アドレスへの変換結果をコントロールし、有害なサイトの IP アドレスを返却することも可能になるわけです。
その場合、ブラウザ上には、実在する健全な有名サイトのドメインが表示されているため、有害なサイトが実在する健全な有名サイトのデザインを模倣していた場合、有害なサイトであると識別することは困難です。
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