イントロダクション
Twitter にあるダイレクトメッセージという機能を使用すると、特定のユーザ宛てにメッセージを送信することができます。ダイレクトメッセージで送信したメッセージは、第三者には見えないので、他人に知られたくないメッセージの送信に利用できます。
そして、一度ダイレクトメッセージを相手に送ると、会話のようなインターフェースが表示され、相手も手軽にダイレクトメッセージを送り返すことができます。
Twitter のダイレクトメッセージ画面 相手と会話しているようなインターフェースでメッセージのやり取りを行える |
従って、まるでチャットソフトウェア(メッセンジャーソフト)を使ってメッセージをやり取りするようなことが可能です。
そこで、今回はブラウザ版の Twitter のダイレクトメッセージ機能を使用して、チャットのように相手とメッセージをやり取りしてみて私が感じたメリット・デメリットを記載します。
メリット
Twitter のアカウントしかない相手とも気軽にやり取りできる
チャットソフトウェアを使用する場合には、そのチャットソフトウェア用のアカウントを作成する必要があります。そのため、Twitter アカウントを持っている相手がチャットソフトウェアのアカウントを持っていない場合にも、気軽にやり取りを行うことができます。
Twitter の画面とメールで新着を確認できる
標準の設定では、ダイレクトメッセージが着信すると、Twitter の画面とメールにて、ダイレクトメッセージが届いたことが通知されます。そのため、Twitter の画面と、メールという二つの手段で新着を確認できるため、新着メッセージが届いたことを見落とす可能性が低くなります。
チャットソフトのような専用ソフトウェアをインストールする必要が無い(ブラウザ版の場合)
ブラウザ版の Twitter を使用すれば、チャットソフトウェアのように専用ソフトウェアをインストールしなくても、会話をすることができます。相手がオンライン状態じゃなくても、メッセージの送信が完了する
Twitter のダイレクトメッセージでは、相手がどんな状態であっても(意図的にブロックなどをしている場合を除く)、こちらがダイレクトメッセージを送信したら、メッセージは相手に届いています。一部のチャットソフトウェアのように、双方がオンライン状態でないとメッセージが届かないといったことはありません。
デメリット
過去の会話が確認できない(ブラウザ版の場合)
Twitter のダイレクトメッセージで、会話をどんどん続けていくと、ブラウザ版の Twitter では過去の会話が見えなくなります。ダイレクトメッセージは全て保存されており、Twitter の公式アプリを使用すれば過去のすべてのダイレクトメッセージ履歴を確認出来るようですが(*1)、Android端末やiOS端末(iPhoneやiPadなど)を所有していない人にとっては、手軽に過去のすべてのダイレクトメッセージを確認するのは困難でしょう。
*1:
Twitter、公式アプリから過去全てのDM履歴を閲覧可能にすることを発表 | gori.me(ゴリミー)
http://gori.me/twitter/56410
メッセージが会話画面に表示されるまでに若干のタイムラグがある
相手がダイレクトメッセージを送信してから、こちら側の会話画面に表示されるまでに若干タイムラグがありました。そのため、相手の直前のダイレクトメッセージに対して返信を送ったと思ったら、相手が数分前に送ったダイレクトメッセージが突如会話画面に現れるようなことがありました。
(Twitter のメイン画面の右下にダイレクトメッセージが届いたことが通知された場合であっても、会話画面にそのメッセージが反映されないこともありました。)
そのため、うっかりすると相手の送信したダイレクトメッセージを見落とす可能性があります。
これは、短時間にメッセージのやり取りを行った場合に露呈する問題といえます。
相手がオンラインかどうか確認できない
一般的なチャットソフトウェアでは、相手がオンライン状態なのか、オフライン状態なのかを表示してくれます。チャットソフトウェアによっては、更に詳しく状態を設定できるものもあります。(取り込み中、離席中など)そのため、その相手の状態を見て、すぐに相手がメッセージを返すことが出来る状態なのかどうかを推測することができます。
しかしながら、Twitter では相手がオンライン状態なのかどうかをチェックする術はありません。
一部チャットソフトウェアで出来るような通話・ビデオ通話などはできない
一部のチャットソフトウェアでは、チャットしている相手と音声通話やビデオ通話を行えるような機能が実装されている場合があります。Twitter ではそのようなことは行えないので、あくまで文字ベースのコミュニケーションのみです。
複数の人と会話を共有することができない
一般的なチャットソフトウェアでは、相手と1対1の会話だけではなく、一度に複数人が参加して会話を行うことができます。しかしながら、Twitter のダイレクトメッセージでは相手と1対1の会話しかできません。
大量のメッセージを送信すると、その分相手にメールが届く
標準の設定では、ダイレクトメッセージを1回送るごとに、相手にダイレクトメッセージが届いたことを通知するメッセージが届きます。そのため、ダイレクトメッセージを送れば送るほど、相手のメールの受信トレイにはその分のメールが届くことになります。
例:
10回ダイレクトメッセージを相手に送ると、相手の受信トレイには10通メールが届く。
ファイルを送れない
Twitter のダイレクトメッセージでは、相手に送れるものは文字データと画像のみです。そのため、そのほかのファイルを送ることができません。
一部のチャットソフトウェアでは、どんなファイルでも相手に送信できる機能を持っているものがあります。
手軽に絵文字が使えない
一部のチャットソフトウェアでは、手軽に絵文字を文中に挿入できます。しかしながら、Twitter のダイレクトメッセージでは絵文字を挿入する機能は無いため、一般的な文字コードで定義されている絵文字しか送信することはできません。
一回に送信できる文字数に制限がある
Twitter で一回に送信できる文字数は、ダイレクトメッセージであっても 140 文字に制限されています。そのため、ある程度の長文を相手に送りたい場合には、ある程度の長さで区切りながら送る必要があります。
URLが送信できない場合がある・強制的に短縮URLに変換される
Twitter のダイレクトメッセージでは、メッセージ中に URL が含まれているとメッセージの送信に失敗することがあります。以下の投稿の最後の部分(結局、今回はなぜダイレクトメッセージの送信に失敗したのか)に、その可能性について言及しています。
Twitterのダイレクトメッセージの送信に失敗すると入力したメッセージが消えてしまいます。手順次第では復活できるかも - Dr.ウーパのコンピュータ備忘録
http://upa-pc.blogspot.com/2014/10/twitter-direct-message-trouble.html
http://upa-pc.blogspot.com/2014/10/twitter-direct-message-trouble.html
また、ダイレクトメッセージであっても、文中の URL は強制的に短縮 URL に変換されます。
短縮URLの恐怖:限定公開データを短縮URLにするとセキュリティ強度が下がって危ない - Dr.ウーパのコンピュータ備忘録
http://upa-pc.blogspot.com/2014/11/url-shortening-danger.html
http://upa-pc.blogspot.com/2014/11/url-shortening-danger.html
送信に失敗したメッセージが消える
Twitter のダイレクトメッセージでは、何らかの理由によりメッセージの送信に失敗すると、送信しようとしていたメッセージが消えてしまいます。以下にその現象と回避策を記載しています。
Twitterのダイレクトメッセージの送信に失敗すると入力したメッセージが消えてしまいます。手順次第では復活できるかも - Dr.ウーパのコンピュータ備忘録
http://upa-pc.blogspot.com/2014/10/twitter-direct-message-trouble.html
http://upa-pc.blogspot.com/2014/10/twitter-direct-message-trouble.html
まとめ
以上のように、Twitter のダイレクトメッセージを使ったチャットではメリット、デメリットの双方があります。メリット・デメリットは表裏の関係のものもあるため、目的に応じて適切なサービスを選択するのが良さそうです。
また、基本的なメッセージのやり取りには、Twitter のダイレクトメッセージを使用して、実現できない機能の部分に関しては、その部分だけ別のサービスを使用するような方法もあります。
メリット・デメリットを理解したうえで、Twitter のダイレクトメッセージを使って快適なライフを楽しんでいきましょう!
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